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花粉症の最新治療法!
いまや、国民の3人に1人が花粉症といわれる時代。
しかし、高い発症率と、低い受診率というのが、花粉症の特徴。花粉症患者の受診率は、35%程度だといわれています。
どのような治療法があるのか分からない方のために、長年花粉症に悩む吉原功兼アナウンサーが、最新の花粉症治療を自ら体験!

大阪歯科大学附属病院・耳鼻咽喉科で鼻の粘膜の検査・血液検査を行った結果、スギ花粉にだけ、アレルギー反応が出た吉原アナ。
そこで、スギ花粉のエキスを染み込ませた紙を、鼻の粘膜に置き、花粉症の症状を再現。患者の症状や治療の効果を把握するためのこのテストで、くしゃみを連発する吉原アナ。
花粉症は、鼻などの粘膜にあるマスト細胞にIgE抗体と呼ばれる矢がどんどん突き刺さって炎症物質であるヒスタミンが放出され、鼻水やくしゃみなどが出る症状。
鼻の粘膜を見てみると、奥まで通っていたところがおよそ10分でパンパンに腫れあがっています。
吉原アナウンサーが一番治したいのは、くしゃみ。
くしゃみが止まらないと仕事になりませんし、治療で何日も会社を休むことはできません。
くしゃみを抑えようと思うと、非常に強い抗ヒスタミン薬を使うことになり、眠気が非常に強くなってしまいます。

大阪歯科大学附属病院 久保伸夫准教授
「鼻に直接治療する方法の方が合理的ですね。」
鼻に直接治療する方法で、最近よく知られるのが、レーザー治療。
鼻の粘膜のような濡れた場所にあてると、その部分の水分が蒸発。
花粉に反応する部分の粘膜を乾燥させ、固くカバーしてしまうという治療方法。
痛みはほとんどなく、かさぶたは残りますが、1週間ほどで気にならなくなるそうです。
久保伸夫准教授
「くしゃみに効いて、副作用がないのが、カプサイシンだと思います。」
トウガラシの辛味成分、カプサイシンが花粉症の治療になるというのです。
カプサイシンを強めに鼻に投与すると、神経自身の働きが低下し、
それによって、次にヒスタミンが入ってきても、鼻が反応しにくくなる、という仕組みの治療法。
ヨーロッパでは古くから行われています。ただ、この治療の最大の難点は…痛み。
また、臨床試験中の治療で、受けるには同意書へのサインが必要です。
また、喘息がある人は、症状を悪化させる恐れがあるので受けられません。
治療の前に、鼻の中へ局所麻酔をし、痛みに備えます。精製されたカプサイシンを溶かした液体を、鼻の粘膜全体にぬっていきます。ツーンとする痛みと、鼻の中が焼けるような熱さが広がります。およそ10分間、強い痛みが続きます。1時間おきに、3回ぬります。
この治療が、うまくいけば、くしゃみや鼻水が抑えられるはず。
およそ2週間後。
その効き目を確かめるため、前回同様、スギ花粉のエキスを鼻の粘膜においてみました。
前回と違い、入れた瞬間はほとんど反応しません。

久保伸夫准教授
「花粉症の反応が起こる最初のところを抑えている治療なので、早い反応が抑えられるんですよ。」
鼻の中を見てみると…やはり鼻水は出てきましたが、くしゃみはなくなりました。
吉原アナ
「よかった。のり切れそうな気がしてきました。」

その他にも、最新の花粉症治療が…。
東京・日本医科大学附属病院では、なんと光を使った「リノライト」と呼ばれる治療が行われています。
この治療法、鼻の粘膜に、紫外線をあてるだけ。
UV(紫外線)というのは、粘膜の中に入っていきます。
UVが粘膜に吸収されて、アレルギーの細胞が増えるのを抑えていく、という治療法で副作用が非常に少ないと言います。
2分間、光をあてる治療を週に2回、3週間続けます。
お薬が飲めない妊婦や、痛みに弱い子供への治療に向いていると言われています。

花粉症を根本的に治そうと開発されたワクチンもあります。
理化学研究所 横浜研究所
免疫・アレルギー科学総合研究センター 谷口克センター長
「目がかゆければかゆみを止める、くしゃみが出ればくしゃみをおさえる、これが対処療法ですが、アレルギーを起こす「IgE」を作らせないようにするお薬が、我々が開発したワクチンなんですね。」
2種類のスギ花粉の主要抗原を遺伝子工学的手法で合成。動物実験でその効果は確認済みですが、人への応用は…。
谷口克センター長
「現段階では、企業に手渡してお薬として開発していただきたいというのが我々の今の段階だと思います。」

茨城県つくば市では、杉の木を切り、花粉がついている部分を大量に集め、お母さんたちが、せっせと袋詰めをしています。その数およそ3万本。20℃前後に管理されたビニールハウスで、なんとスギ花粉を水耕栽培。
山口大学、加藤昭夫名誉教授は、こうして集めたスギ花粉を精製し、アレルギーの原因となるタンパク質を取り出し、科学的にコーティングすることで、アナフィラキシーを起こさない飲むワクチンを開発中です。しかし、過去には、花粉そのものを飲んで、アナフィラキシーショックを起こした事故がありましたが…
山口大学 加藤昭夫名誉教授
「単なるカプセルに(花粉を)入れるだけではなく、完全に科学的にマスクしないとアナフィラキシーを起こします。そこらへんが全然違います。」

