- アレルギーってどんな病気?
- 食物アレルギーにまつわる○と×
- 命を脅かす“アナフィラキシーショック”と緊急対応用の注射“エピペン”の現状
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アレルギー反応の中でも重いアナフィラキシーショック。
アナフィラキシーショックは皮膚、呼吸器などが急激なアレルギー反応を起こし、処置が遅れた場合は、死に至る危険性があります。
原因となる食材を口にしただけで起こり、最悪の場合、死につながるアナフィラキシーショック。アレルギーを持つ子どもにとって学校生活は事故に遭遇する危険性をはらんでいます。
アナフィラキシーショックを起こしたときに投与する緊急用の注射器が「エピペン」。エピペンはアドレナリンを自分で注射することができる薬です。
エピペン注射はアナフィラキシーショックで急激に低下した血圧をあげる働きがあり、ショック症状に陥る危険性を減らします。

大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 亀田誠医師
「血圧をあげる、そして空気の通り道を正常に戻す。10分くらいで十分その効果は得られると思います」
これまでエピペンは、医師や患者本人、親しか使えないとされていましたが、去年文部科学省はアレルギーに対するガイドラインの中で、ショック状態にある子どもに対して教職員が使用しても、医師法違反にあたらないという見解を出しました。
しかし、実際の現場では、教師たちのエピペンに関する知識は、まだ乏しいのが現状です。
学校における緊急時のエピペン使用にまだ壁がある日本ですが、海を隔てたアメリカではその認識が大きく異なります。
アメリカ国立衛生研究所によると、年間1万5千人から3万人が、食物アレルギーが原因でアナフィラキシーを起こし、そのうち100人から200人が死亡しているとされます。
そんなアメリカでは、アナフィラキシーに対して徹底した取り組みが行われています。
マサチューセッツ州のある小学校では、すべての教職員はエピペンの投与訓練を受けなくてはなりません。この学校では新学期の始めなどに練習キットを使ったエピペンの訓練が行われます。
訓練は教師だけではなく、給食の調理師や清掃員、スクールバスの運転手なども対象です。

「こう刺して、10秒間そのまま。痛みます。
でも、その子の命を救えるのです」
「打った後はどうするの?」
「救急車を呼ぶ!」
保健室には保護者から預かったエピペンが保管されています。
この学校では40人ほどの児童がエピペンを預け、緊急時に備えています。箱には親の連絡先やこれまでの症状などが書かれた紙が巻きつけてあって、遠足などに行く時はこのまま持っていきます。
アレルギーに対する配慮は普段の学校生活でも随所にみられます。
アレルギーを持つ児童がいる教室には、原因食品の持ち込みを禁止する標識が。

給食ではアレルギーを持つ子ども専用のテーブルで食べることができ、誤ってアレルギーの原因食品が持ち込まれることがないよう、監視役の教師が見守ります。
食後、テーブルは消毒され、間違えて使われることがないよう、鍵がかかる場所で保管されます。子どもの命を守るために徹底した取り組みがなされているのです。

