気象庁気象研究所の吉村さんによると、地球温暖化によって、強い台風やハリケーンが今まで以上に増える可能性があるという。

実際、巨大化した台風が上陸したらどうなるのか?内閣府で関係行政機関と日本の災害対策を考える池内幸司内閣府(防災担当)地震・火山対策担当参事官に話を伺った。
「例えば台風などの影響で非常に多くの雨が降ると、荒川の場合、200年に一度の洪水が起こり、東京都の北区で決壊した場合、丸の内や銀座、新橋あたりまで氾濫水が到達して非常に大きな被害を受ける可能性があります。その場合の浸水面積は約110km2、被災人口約120万人と想定されております。
西日本でも同じく大きな川が決壊した場合、同様の被害が出ると思いますし、また死者も場所によっては発生すると考えています。」
ではこうした巨大台風が上陸したときの備えはあるのか?
その日の為の対策施設があるのは埼玉県春日部市。地下に続く階段を下ることおよそ20メートル。そこで待ち受けていたのは、首都圏外郭放水路。
もともと大河川に囲まれ水が溜まりやすい地域であったことから、大雨などによる洪水解消手段として地下トンネルに洪水を取り組み江戸川に排水するという世界最大級の巨大洪水防御施設である。
水の勢いを調節する調圧水槽はなんとおよそ18万トンの水を溜めることができる。そして水を取り込む巨大立坑はスペースシャトルもスッポリ入る名前通りの巨大さを誇るのである。
大阪でも対策は進んでおり、花博記念公園鶴見緑地などの地下50メートルには総延長13.2キロに及ぶ巨大地下河川が。人々の目には決してふれない地下深くで平成16年台風23号による洪水発生時などに実際に活用された。
今後は地球温暖化の悪影響などで巨大化と共に日本列島での被害も懸念される台風。
関係省庁がなどが着々と準備を重ねる中で私たち1人1人もいざというときの備え、心構えを見つめ直す時期にきているのかもしれない。

