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大阪平成中村座 十月大歌舞伎・十一月大歌舞伎

十月大歌舞伎 平成22年 10月3日(日)〜26日(火)

演者

  • 中村勘三郎
  • 中村橋之助
  • 中村獅童
  • 中村七之助
  • 中村鶴松
  • 中村萬太郎
  • 中村勘太郎
  • 坂東彌十郎
  • 中村扇雀

昼の部(午前11時開演)

一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき) 熊谷陣屋(くまがいじんや)

一の谷の合戦後、須磨にある熊谷次郎直実の陣屋を訪れたのは、熊谷の妻の相模。相模は、初陣を飾った息子小次郎の様子を心配している。陣屋に戻った熊谷は、相模に小次郎の様子や、小次郎と同年代の平家の大将である敦盛の首を討ったことを明かす。ここへ敦盛の母である藤の方が現れて打ちかかる。熊谷がこれを押し止め、敦盛の最期の様子を語るところ、源義経が陣屋を訪れ、敦盛の首実検が始まるが…。
「一枝を伐らば、一指を剪るべし」という制札の言葉が物語全体を通底し、我が子の首を身替わりにした熊谷の悲劇が次第に明らかになる時代物の名作。人の世の儚さや無常感が心に迫る重厚な作品です。

熊谷直実
中村橋之助
源 義経
中村獅童
藤の方
坂東新悟
堤 軍次
中村萬太郎
弥陀六
坂東彌十郎
相模
中村扇雀

河竹黙阿弥 作 新歌舞伎十八番の内 紅葉狩 (もみじがり)

平維茂は、従者と共に信州戸隠山へ紅葉狩にやって来た。その途中、維茂主従は更科姫の一行と出会い、姫の酒宴の席へと誘われる。姫は維茂主従に酒を勧め、侍女たちに舞を披露させる。そして、自らも四季の移り変わりの様子を高貴に舞って見せる。やがて、酒に酔った維茂主従がまどろみ始めると、姫は不穏な様子を見せて姿を消す。やがて、維茂の夢の中に山神が現れ、姫の一行が、実は鬼女であることを知らせる。目を覚ました維茂が、鬼女を追って山奥に入って行くと…。
竹本、長唄、常磐津の掛け合いによる、華やかな舞踊劇の『紅葉狩』。高貴な姫が一変して荒々しい鬼女になるという変化が見どころの一幕です。

更科姫 実は戸隠山の鬼女
中村勘太郎
山神
中村鶴松
平 維茂
中村獅童

恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい) 封印切(ふういんきり)

新町井筒屋の遊女梅川は、飛脚問屋亀屋の養子忠兵衛と恋仲。梅川は忠兵衛に身請けされるのを望んでいるが、忠兵衛は手付金を支払ったものの後金が用意出来ずにいた。そんな中、丹波屋の八右衛門が梅川を身請けしようと店にやって来た。だが、抱え主の槌屋治右衛門から断られた八右衛門は、梅川や女中の前で忠兵衛を罵り始める。これを二階の座敷で聞いていた忠兵衛は怒り心頭。堪え切れずに座敷へとやって来て、八右衛門と口論を始める。そして、その弾みに預かっていた公金の封印が切れてしまい…。
『封印切』の通称通り、忠兵衛が三百両の公金の封印を次々と切る場面が眼目となる、上方和事の代表作をお楽しみ下さい。

亀屋忠兵衛
中村勘三郎
丹波屋八右衛門
坂東彌十郎
傾城梅川
中村七之助
槌屋治右衛門
中村橋之助
井筒屋おえん
中村扇雀

夜の部(午後4時45分開演)

近松門左衛門 作 平家女護島(へいけにょごがしま) 俊寛(しゅんかん)

平家討伐の企てが露見、これに加担した俊寛は、康頼、成経と共に鬼界ヶ島へ流され、飢えと孤独の日々を過ごしている。ある時、成経が島の海女の千鳥と恋仲となり、祝言を挙げて喜ぶところ、都から赦免船が到着する。四人が乗船しようとすると、上使の瀬尾が千鳥の乗船を拒み、さらには、俊寛の妻の東屋が首を討たれたと告げる。絶望した俊寛は、瀬尾を手に掛けた上、千鳥を乗船させ、自らは島に留まる。遠ざかる船を見送る俊寛…。
近松門左衛門作の『平家女護島』の二段目にあたる『俊寛』は、時代物の中でも単独でしばしば上演される人気演目です。幕切れ、船を見送る俊寛の心の機微がしどころとなる名作をお楽しみ下さい。

俊寛僧都
中村勘三郎
丹左衛門尉基康
中村勘太郎
海女千鳥 (交互出演)
坂東新悟 (3〜15日)
中村鶴松 (16〜27日)
丹波少将成経
中村萬太郎
瀬尾太郎兼康
坂東彌十郎

松岡孝治 作 太閤桜(たいこうざくら)

慶長3年3月15日、豊臣秀吉が京都の醍醐寺で、豊臣秀頼、北の政所、淀殿ら近親の者をはじめ、諸大名からその配下まで約1300人を従え花見の宴を催しました。
『太閤桜』は史上空前の桜の花見で味わった家族との幸福なひとときと、栄華を極めた秀吉の晩年の思いと人生の儚さを描いた新作舞踊劇です。
秀吉にまつわる人々が登場し「醍醐の花見」といわれたこの盛大な花見を、華麗にそして幻想的な舞台でご覧いただきます。

豊臣秀吉
中村橋之助
北の政所
中村扇雀
淀君
中村七之助
明智光秀
中村獅童
猿若
中村勘三郎

河竹黙阿弥 作 弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ) 浜松屋見世先の場、稲瀬川勢揃いの場

鎌倉の呉服屋浜松屋に美しい武家娘が供を連れてやって来る。娘は、婚礼の準備のため品定めをするが、緋鹿子を懐に忍ばせるのを店の者に見とがめられる。店の者は万引きと言って騒ぎ出し、娘は額に傷を付けられてしまう。だが、万引きされたと思った品は、娘が他の店で買った品であった。供の者は、婚礼前の娘の顔に傷を付けられた代償として百両を要求する。しかし、奥から玉島逸当という侍が現れ、娘が男であることを見破る。実は、ふたりは世間でも評判の盗人。そして、侍と見えた逸当も…。
娘姿の盗人が素性を明かす際の名台詞や、稲瀬川で白浪五人男が勢揃いする色彩美など見どころ満載。河竹黙阿弥の代表作をお楽しみ下さい。

弁天小僧菊之助
中村七之助
南郷力丸
中村勘太郎
赤星十三郎
中村萬太郎
浜松屋伜宗之助 (交互出演)
坂東新悟 (16〜27日)
中村鶴松 (3〜15日)
忠信利平
中村獅童
日本駄右衛門
中村橋之助

本公演(10月・11月公演とも)同時解説イヤホンガイドのご用意がございます。(有料)
使用料650円(別途、保証金1,000円をお預かりします)