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●出演者
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人生最期の日、あなたは何をしたいですか?がんに冒されながらそれを隠し、最期の日まで患者たちを支え続け、看護師としての天命をまっとうした女性がいた。これは実在した看護師の遺志と思いをテーマに作られた感動のヒューマンドラマである。
平成16年1月25日、当時、日本に30人あまりしかいないがん看護のスペシャリストの一人がこの世を去りました。愛知県内の病院に勤務していた石橋美和子さん。享年40。
自分ががんであることが判明してから一年あまり、最期まで自らの病名を明らかにしませんでした。そして告知や再発、死と向き合う患者とその家族を支援する「がん看護専門看護師」として生き抜くことを選んだのです。
『もっと患者さんに近づけてよかった。がんについて、もっと勉強しなさいと神様が私に教えてくれているんです』。自身が進行性の胃がんだとわかった時、彼女はそう言っていたそうです。抗がん剤治療を受けながら勤務を続け、状態が悪くなると、自分の勤める病院に偽名を使って入院し、病室から白衣を着て看護に出向いていた石橋美和子さん。
このドラマは、最期を迎えるその日まで闘病生活を送りながらも患者に尽くし、看護師としての天命をまっとうした彼女の遺志と、その思いをテーマに作られた感動のヒューマンドラマです。
【あらすじ】
成慈総合病院のがん病棟に、ひとりの女性看護師が颯爽とやってきた。
がん看護を専門に行う「がん看護専門看護師」吉岡由希子(藤原紀香)だ。着任早々、自殺を図ろうとした白血病の少女・千尋(香椎由宇)を説得した由希子は、リハビリの介助、「連絡ノート」を使っての患者の家族への支援…と、がん患者を精力的に看ていく。だが、患者への処置や対応のまずさを由希子に指摘される外科医の隼人(玉木宏)や、看護師の恵理(木村多江)らは、なんとなく面白くない。
そんなとき、隼人が遊び相手になっていた小児がんの少年がこの世を去る。患者を救えない空しさと、死に直面する辛さから、医師を辞めたいと院長(竜 雷太)に告げる隼人。それを聞いた院長は、「やめるにしても、この患者を見送ってからにしろ」と、ある名前を告げる。三村幸子。隼人が彼女の病室に行くと、そこには、偽名を使って入院していた由希子の姿があった…。
藤原紀香 (がん看護専門看護士 吉岡由希子役)石橋美和子さんについては、お話を聞けば聞くほど頭から離れなくなって「本当にすごい人だな。本当にこのような人がいるんだろうか」と思いました。彼女の潔さや、使命を全うし患者さんに尽くし、笑顔になってもらうために元気をたくさん与え、また、CNSという職業が、ひとりでも多くの方に認知されるようにがんばっていて、そして引き際も知っている、こういう方の生きざまをドラマにのせて、ひとりでも多くの方に知っていただきたいなと思いました。
(撮影に入る前と後で)とても変化がありました。普段、後悔のないように生きようと考えていたはずですが、そのようにできているのかとか、人への優しさを考えているつもりでもそのようにできているのだろうかと考えました。また、がんは身近な病気だと再確認しましたし、そうなったときに自分はどうやって生きていくのだろうかということも、考えました。
吉岡由希子が自分の病室にいるときと、患者さんの前にいるときとの違いなどを大切に演じようと思いました。「一人でも多くの患者さんの笑顔が見たい」というセリフはとても印象に残っています。役づくりにおいては「いつも前向きで明るく元気に、落ち込まずにいる意識が大事」と、監督とも話をしていました。でも、実際は考えられないくらいの痛みと精神的な葛藤が、由希子のなかにはあったでしょうし、そのあたりを繊細に演じることは難しかったのですが、とてもやりがいがありました。3週間ほどの撮影期間のなかで、元気な姿から(亡くなるので)だんだんとやつれるところまでをやるので、コンディション作りに苦労しました。
由希子はがん告知を受けてからも強い精神状態で患者さんに向き合いました。私なら、理想としては、この世界で生きているので、最期まで何かを残す努力をしたいと思います。このドラマのテーマのひとつに「人生最期の日に何をしたいですか?」というのがありますが、私は笑顔でいたい。泣いて最期を迎えるのではなくて、「ここまで生きていて良かったって」思いたいですね。あくまで理想ですけど…。この役で、この本で、由希子に出会いその人生を生きたので、私の中で彼女の存在は残っていくだろうし、吉岡由希子のように笑顔でいたいです。
渡辺いっけい(スキルス性胃がん患者 高木哲夫役)
哲夫は胃が痛くて病院に担ぎ込まれるのですが、そこへもう会わないと決めた娘が会いに来てしまう。そのような中で、おせっかいな主人公がいい感じにもっていこうといろいろしてくるのですが、それをうっとおしく思っている、そんな役柄です。
がんについては、実際にかかっていないので本当に深いところで怖いとか、正直わからないですね。実際かかったら、演じるのがいやになるかもしれないし…。
このドラマの見どころは、ひまわりのような明るいイメージの紀香ちゃんが主人公を演じていることに意味があると思います。シリアスに重くも出来るけど、彼女の持つ明るさがこのドラマですごく大事な部分になっているのではないかなぁと。このドラマを見て、少しでもポジティブな気持ちになってもらえると嬉しいです。
【プロデューサーコメント】
関西テレビ・プロデューサー 笠置高弘
去年の1月25日に、「がん看護専門看護師」をやっていらっしゃった石橋美和子さんという方が、ご自身もがんで亡くなられているという事実をある記事で知りました。私は身内にがんになったものが多かったので、「がん看護専門看護師というのは、どういう仕事をするのだろうか」という興味から取材をさせていただくようになりました。そんななか石橋さんのご両親にお会いすることができまして、お話を伺うと、彼女がすごい生き様だったというのがわかりました。患者さんのことを思って自分の病気のことは言わないで、ホスピスに入ることもせず、最期まで患者さんのために尽くして、その病院で亡くなられたということでした。「がん看護専門看護師とはどういう職業なのか」とか「最期まで人のために自分の人生をかけた女性の生き様」を、どうにかカタチにできないかと、このドラマを作らせていただきました。
主役をやっていただくのには、奉仕の精神というものが身体に沁みこんでいる方がいいなと、そういう方じゃないとこういう人を理解できないんじゃないかと、みんなで話をしていたんですね。そんななかで、アフガニスタンの子供たちのためのチャリティー写真展をやられていたり、日韓親善大使を務められた藤原さんなら、彼女の生き様をわかってもらえるんじゃないかということになりまして、お願いしました。がんで亡くなられるのも、看護師さんの役も初めてだったということなので、ご苦労もあったと思いますが、思惑どおり、見事に、石橋さんの本質みたいなものを表現していただいて、感動大作になっていますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
ホリプロ・プロデューサー 平部隆明
このドラマのシナリオ作成中に、身内の病気に直面することがありまして、やはり、とても不安になりました。そのときに身をもって思ったのが、CNS(専門看護師)の方が、今の日本の病院には本当に必要だなということでした。心のよりどころになってくれるのがCNSという存在なんだなと、そのときに思ったことを、このシナリオの中に少し反映させていただきました。このドラマを通じて、CNSのことをもっともっと皆さんに知っていただいて、CNSが増えてくれればと思います。それから、とにかくこのドラマには紀香さんの笑顔があふれています。がんになったCNSのお話ですが、「とにかく笑顔でお願いします」と言っていたんですね。亡くなる方のお話ではあるのですが、毎日が充実して笑って生きようというメッセージもあって、感動作品になっていますので、みなさん是非ご覧下さい。